筑波技術大学
建築系コース
Tsukuba University of Technology
Department of Architecture Course

3年生設計演習_第1課題講評会

  • Home
  • 教育研究活動
  • 学修活動
  • 3年生設計演習_第1課題講評会

2024年11月14日(木)に、3年生を対象とした「地域施設設計演習B」の第1課題の講評会を実施しました。
第1課題では、「幼稚園」を設計課題とし、学生それぞれが柔軟な発想で課題に取り組んでおりました。以下、各々の学生の作品とコメントです。

4人の作品

講評会の様子

建築学コース3年生:麻生さん

見てほしいポイント
個性的な形となっている膜構造の屋根です。幼稚園の設計をするにあたって、子供の視点に近づけるように遊び心を大切にしてみました。その結果、無造作に曲線、曲面を形作っており、子供の想像力や好奇心を引き出すような屋根となりました。その中で、風の通る道を確保したり、壁のないオープンスペースを設けたりなど快適に活動できる空間を作り出しました。

苦労した・頑張った点
やはり、この個性的な膜の屋根を模型で再現するのに1番手間がかかりました。最初は紙粘土で簡単に再現し、その後は実際に100分の1スケールで作りました。しかし、紙粘土4キロを用いており乾燥してもかなり重く持ち上げた途端割れてしまいました。次の策として、その割れた紙粘土を型にして、その上から張り子のように新聞紙とティッシュを1枚ずつ液体のノリで塗って貼って重ねていきました。その結果、割れにくく軽い屋根が完成し、何とか個性的な形を再現することが出来ました。

建築学コース3年生:山地さん

「異なる広場で育まれる、冒険と学びの空間」というテーマのもと、園児たちが自然に広がる5つの広場を自由に行き来し、遊び、過ごすことで、冒険を通じた学びと成長を促進する幼稚園を設計。各広場が異なる体験を提供し、園児たちの好奇心と創造力を育む環境を作り出している。

見てほしいポイント
コンセプトにおいて重要なのは5つの広場の関係性であるが、校舎本体の美しさにも配慮した。ガラス張りのファサードと白い屋根を強調し、建物が自然と調和しつつも際立つデザインに仕上げた。形状は必要な部分だけを際立たせ、全体として洗練された印象を与えるよう工夫した。

苦労した・頑張った点
シンプルなフォルムであるがゆえ、美しさを際立たせるデザインに時間がかかった。さらに、5つの広場の相互関係をどのようにデザインに反映させるかを考えるのは難しく、園児たちが自然に広場を行き来し、冒険と学びを体験できる空間作りに苦労した。

建築学コース3年生:小牧さん

見てほしいポイント
ぞれぞれの建物の屋根の形が異なっている。切妻屋根、陸屋根、片流れ屋根の三種類があり、屋根の種類が多くて面白い。また、陸屋根の上に、テラスの活用として屋外教室を設計してみた。外の空気を吸いながら心地よく授業を受けたり、遊んだりできる。

苦労した・頑張った点
鈍角のある建物を模型で作る際に寸法が合わず、うまく作れなかった時がたくさんあった。寸法を一ミリも細かく確認しながら、模型を切り取った結果、きれいな模型を作り上げることができたと感じた。

建築学コース3年生:萬田さん

見てほしいポイント
上部から見ると建物から建物の外まで円形が連続しているのがわかると思います。円形を作ることで円の周りをエンドレスに走り回る→ここに流動性が生まれるというのがこの建物の特徴になります。

苦労した・頑張った点
本当は駐車場も円形にしたかったのですが乗用車の数や配置上難しく、断念しました。また、模型作りで円形の天井や壁を作るも歪な形になってしまい、綺麗な円形を作るという点でかなり苦労しました。この建物に対して、自分が幼稚園児だったらこんな風に遊びたいな、と想像を巡らせてみてください 笑